物価はなぜ上がらないのか アマゾン・AIで構造変化?
Global Economics Trends 編集委員 太田康夫
金融政策の基準になる物価をめぐる議論が欧米で活発になっている。経済構造の変化で、物価が上がりにくくなっているとみられるためだ。米国では伝統的に失業率が下がれば、物価は上がると考えられてきたが、足元では失業率が歴史的な低水準にもかかわらず、物価は目標値より低位のまま推移している。金融政策の物差しの振れは、実際の金融政策運営にも緩和圧力として作用しそうだ。
米連邦準備理事会(FRB)は7月、およそ1...

現職は編集委員。バブルの絶頂期、その崩壊、不良債権問題など30年余り、金融を追い続けてきた。金融政策はもちろん、金融制度や銀行経営も含めた内外の金融の実像に通じているのが持ち味。邦銀を揺るがした銀行資本規制をテーマにした「バーゼル敗戦」など単著は9冊、共著が1冊あり、そのうち国際的な銀行再編を描いた「グローバル金融攻防三十年」は、中国で経済科学出版社から中国語版が出ている。カバージャンル
経歴
活動実績
2021年10月26日
単著「サステナブル・ファイナンス カーボンゼロ時代の新しい金融」(日本経済新聞出版)出版
2021年2月24日
単著「日本化におびえる世界 ポストコロナの経済の罠」(日本経済新聞出版)出版
2019年12月19日
単著「日本銀行 失策の本質」(日本経済新聞出版社)出版
2019年3月
単著「誰も知らない金融危機 LIBOR消滅」(日本経済新聞出版社)出版
2018年9月
単著「金融失策 20年の真実」(日本経済新聞出版社)出版
2018年3月
単著「没落の東京マーケット 衰退の先に見えるもの」(日本経済新聞出版社)出版
2017年8月
単著「ギガマネー 巨大資金の闇 富の支配者たちを狙え」(日本経済新聞出版社)出版
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