パラリンピック進化形

フォローする

五輪組織委、点字資料なし チケット購入で要望も

Tokyo2020
2019/9/4 11:30
保存
共有
印刷
その他

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、大会のチケット購入方法について説明する点字資料や、必要な情報を音声で案内するCDを作成していないことが分かった。障害者団体が要望しているが、組織委はホームページ(HP)を音声読み上げ対応にしているなどとして応じていない。団体は「組織委自らが定めたバリアフリー化の指針に反している」と批判している。

2020年東京五輪・パラリンピック組織委の指針「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」=共同

2020年東京五輪・パラリンピック組織委の指針「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」=共同

団体は視覚障害者約1300人が加入する「東京都盲人福祉協会」。組織委は指針「Tokyo2020アクセシビリティ・ガイドライン」で「公共的な文書は全て、点字、テキストデータ、拡大文字または音声形式で提供することが望ましい」と規定。同協会は今年7月に点字資料の作成などを求めた。

これに対し組織委は、チケット購入のHPを音声読み上げ対応にし、配慮が必要な人の専用ダイヤルを設置したと説明。取材には「点字印刷物やCDは後で修正できなくなるため作成すべきでないと判断した。東京の団体だけに配布することもできない」と答えた。

また指針は情報提供する手段の例示にすぎないとし「HPの音声読み上げなら、点字が読めない人も利用できる。今後も流動的な情報を点字で案内する可能性は低い」と説明した。

都盲人福祉協会によると、五輪・パラに関する視覚障害者向けの情報が少ないとして昨年7月、都の担当局に改善を求めた。大会ガイドブックには音声コードが付いたが、その後も「チケット購入方法が分からない」との声が寄せられた。

協会は「高齢者を中心にパソコンやスマートフォンを使えない人は多い」と指摘。組織委のHPは膨大な情報があるため、音声読み上げには時間がかかり、専用ダイヤルの案内に行き着くのも困難だとする。

協会の笹川吉彦会長は「購入方法の要点やダイヤルの電話番号だけでも点字やCDで案内してほしかった。共生社会には、ほど遠い」と話す。視覚障害者団体の全国組織・日本盲人会連合も「指針に示された形式で情報提供しないのは、おかしい」としている。〔共同〕

パラリンピック進化形をMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

パラリンピック進化形 一覧

フォローする

 2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は2日、パラリンピック観戦チケットの第1次抽選結果を公式販売サイトで発表し、メールでも通知した。15日までに購入手続きをサイト上で済ませる必要がある。 …続き (10/2)

大会でパワーアシストスーツを着用し補助するボランティア(26日、東京都千代田区)

 2020年東京パラリンピックに向けたパラパワーリフティングのテスト大会が26日から東京国際フォーラム(東京・千代田)で開かれ、運営作業をサポートする装着型ロボットが初めて活用された。本番でも同様のロ …続き (9/27)

日本ブラインドマラソン協会が開いた伴走者の練習会で、ランニングする参加者ら(1日、東京・代々木公園)共同

 視覚障害者のランナーとロープを握って一緒に走る伴走者を増やす取り組みを日本ブラインドマラソン協会が進めている。2020年東京パラリンピックに向けて注目が高まる中、定期的に都内で練習会を実施し、全国各 …続き (9/25)

ハイライト・スポーツ

[PR]