米政権、「国境の壁」建設へ3800億円 国防費を充当

2019/9/4 9:27
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トランプ米大統領は不法移民対策を重要政策に据えている=AP

トランプ米大統領は不法移民対策を重要政策に据えている=AP

【ワシントン=中村亮】米国防総省は3日、メキシコとの国境沿いで計画する壁建設を進めるため、国防費から36億ドル(約3800億円)を振り向ける方針を決めた。国内外で予定していた米軍関連の施設建設などを延期し壁建設を優先する。不法移民対策を重視するトランプ大統領は公約実現に近づくが、議会では野党・民主党が猛反発している。

米メディアによると、トランプ政権は国境沿いの175マイル(281キロメートル)分の壁予算を確保し、4カ月半以内に建設に着手する方針だ。国内外で計画していた127件の軍関連施設などの建設をいったん先送りする。トランプ氏は2月、不法移民が流入する国境沿いの状況について非常事態を宣言。議会の承認を得ずに国防費を壁建設に回せるようにした。

民主党上院トップのシューマー院内総務は3日の声明で「今回の決定は国内外の米兵を支援する目的だった重要な計画に悪影響を及ぼす」と非難した。上院軍事委員会の民主党トップを務めるジャック・リード議員も「トランプ氏は右派を守るため米軍などから資金を取り上げた。結果的に米国民を危険にさらす」と強調した。

トランプ氏は2020年の大統領選に向けて不法移民対策を重要政策に据え、壁建設の推進はその目玉だ。厳しい移民政策を求める保守層の支持を固める狙いがある。

米連邦最高裁判所は7月下旬、壁建設に国防費を充当することを認める判決を出していた。

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