2019年9月21日(土)

日立建機、中国で故障予知サービス 10月から
テンセントとの連携視野

自動車・機械
中国・台湾
アジアBiz
2019/9/3 20:10
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【北京=多部田俊輔】日立建機は10月、中国で油圧ショベルの故障予知サービスを始める。建設機械内部を循環するオイルの監視データを人工知能(AI)で解析し、トラブルを未然に防ぐ。中国ネット大手の騰訊控股(テンセント)と連携し、顧客の広範囲なデータを共有して建機の有効利用を提案するサービスの開発を視野に入れる。

日立建機の平野耕太郎社長はテンセントとの連携について「建機の使い方を一段と効率的にする手法を考えていく」と意欲を見せた(3日、北京市)

平野耕太郎社長が3日、北京市で中国事業の今後の方針を明らかにした。中国では2014年から油圧ショベルのエンジンなどの稼働状況を常時監視し、不具合の情報を提供するサービスを提供しており、顧客の大半が利用しているという。

10月からエンジンに加え、特殊なセンサーでエンジンオイルや作動油の情報を監視するサービス「コンサイト・オイル」を提供する。平野社長は「人間の血液に相当するオイルを監視対象に加え、主要部品の半分以上の故障を予知できるようになった。中国で故障予知サービスを本格的に展開する」と強調した。

親会社の日立製作所とテンセントはあらゆるモノがネットにつながる「IoT」分野で提携する。平野社長はテンセントとの連携について「我々の建機にとどまらない幅広い情報を共有する。建機の使い方を一段と効率的にする手法を考えていく」と意欲を見せた。

現地メディアによると、18年の油圧ショベルの中国市場は17年比4割増えた。中国政府が景気テコ入れを狙って公共投資を増やしたためだ。平野社長は今後の見通しについて「中国の建機の稼働率が低下し、米中貿易摩擦の影響もある。19年は若干減るだろう」と慎重な見方を示した。

中国市場の油圧ショベルのメーカー別シェア(18年)をみると、中国民営大手の三一集団が23%で首位。米キャタピラー、国有大手の徐工集団工程機械と続く。中国勢が市場全体の過半を占め、欧米勢、韓国・斗山インフラコアなどの韓国勢、コマツと日立建機などの日本勢が残りを分け合う構図だ。

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