独コンチネンタル、動力部門を分社へ 電動化見据え

2019/9/3 19:49
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【ロンドン=佐竹実】自動車部品世界2位の独コンチネンタルは2日、エンジンやモーターなどの動力機構を手がけるパワートレイン部門を分社する方針を発表した。自動運転に代表される次世代技術の普及を見据え、電気自動車(EV)向けのモーターなどの開発を強化する。2020年には同部門を上場させる計画。電動化の時代を見据えて組織を再編する。

コンチネンタルのエルマー・デゲンハート社長は、電気自動車など次世代技術に力を入れる(7月、独ハノーバー)

分社後のパワートレイン部門の社名は「ビテスコ・テクノロジーズ」とする方針。内燃エンジンのほか、EVやハイブリッド向けのモーターやインバーター、バッテリー関連事業などを担う。

同部門はコンチネンタルの18年12月期の売上高のうち、17%にあたる77億ユーロ(約8900億円)を占める主力事業の一つだ。エルマー・デゲンハート社長は分社や上場の意義について、「技術開発や利益拡大など、同部門の成長性を投資家らが判断しやすくなる」と語った。

自動車業界は100年に1度の変革期とされ、「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)と呼ばれる新技術への対応が急務だ。コンチネンタルも、自動運転向けのセンサーや安全管理ソフトなどに力をいれている。

同社は30年までにガソリンやディーゼルなどの旧来型の内燃エンジンの開発を打ち切る方針。50年までにほぼすべての新車がEVや燃料電池車(FCV)になると見込むためだ。パワートレイン部門の従業員約5万人のうち、旧来型エンジンに携わる約半数を配置転換させる。ソフトウエアなどIT(情報技術)分野に携わる従業員を増やす計画だ。

同部門の分社後は、タイヤや内装、運転支援システムなどの事業拡大で成長を目指すもようだ。

電動化の流れを受けて、海外ではエンジンなど動力部門の分社は一定のトレンドになっている。17年には米自動車部品大手のデルファイ・オートモーティブが、動力関連部門を米デルファイ・テクノロジーズとして分社・独立させた。

日本車の主力はまだエンジンなどの内燃機関で、部品メーカーには同様の動きは広がっていない。ただトヨタ自動車が20年4月に電動車の基幹部品を含む電子部品事業をデンソーに集約するなど、組織再編の事例も出始めている。

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