コウモリとヴァーリン氏 動物学者 今泉忠明

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2019/10/4 14:00
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日本経済新聞 電子版
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富士山へ初めて行ったのは高校2年生の夏だ。動物学者の父のところにスウェーデンの若きコウモリ学者ラルス・ヴァーリン氏が訪れたとき、なぜかお供でくっついていった。大雨の中、河口湖から登山バスで五合目へ向かった。急傾斜の坂道を四輪駆動のバスは轟音(ごうおん)を上げて登った。三合目ではコメツガやシラビソの大木が強風にあおられて大きく揺れていた。

五合目に着いた時、風雨はさらに勢いを増していた。山小屋にい…

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