アジアで裾野広げたい、W杯日本大会きっかけに ワールドラグビーCEOに聞く

ラグビーW杯
2019/9/3 13:53
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ワールドラグビーのブレット・ゴスパー最高経営責任者

ワールドラグビーのブレット・ゴスパー最高経営責任者

まもなく開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。関係者はファンの裾野を広げる好機と期待する。アイルランドが本部の国際統括団体、ワールドラグビー(WR)のブレット・ゴスパー最高経営責任者(CEO)に日本で開く意義やアジア戦略を聞いた。

――W杯のアジア開催は初めてだ。

「日本での開催は当初、勇気ある決断ともいわれた。ラグビーが国民的な人気スポーツになっている国はアジアにないが、大きな可能性があると感じている。日本大会では利益よりも認知度の向上を重視している」

「今後の市場拡大に重点を置く中国やインド、マレーシアなどと日本は時差が小さい。通常の大会より地域の関心が高いことを生かすため、テレビ放映権は無料の局に優先して割り当てた。日本ではNHK、中国中央テレビやマレーシアの国営テレビなどが中継する。収入が多少減っても、多くの人に見てもらえる長期的な利点は大きい」

――W杯日本大会への期待は。

「世界的なスポーツイベントがあると政府が注目する。2016年から7人制ラグビーが夏季五輪の正式競技になり、中国では政府の関心が高まった。ラグビーの普及について中国政府と対話を始めることができ、市場として中国は成長し始めた。日本大会でもそんな動きが生まれればいい」

――今後のアジアでの展開は。

「放映権料でみると、ここ数年で日本はラグビー大国の英国、フランスに次ぐ市場規模になった。ファンや経済界の関心を保つため、日本大会後はアジアで(大規模な大会など)イベントを開くことを検討している。ラグビーのアジア展開にとって日本大会は終着点ではなくスタートだ」

(聞き手はロンドン=今出川リアノン)

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