2019年9月19日(木)

会社じゃなくネットで働く 仕掛け人たちの転機
ギグエコノミーの担い手たち(2)

ギグエコノミーの担い手たち
2019/9/8 2:01 (2019/9/10 2:00更新)
情報元
日本経済新聞 電子版
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だれもが忘れられない日が、始まりの日になった。

2011年3月11日。東日本大震災が起きたこの日、ランサーズ(東京・渋谷)社長の秋好陽介(38)は神奈川県鎌倉市にオフィスを構えていた。

【前回記事】インスタがショーウインドー 見つけた働き方

日本を代表するギグエコノミーの仕掛け人、ランサーズ社長の秋好陽介。月収10万円からのスタートだった

日本を代表するギグエコノミーの仕掛け人、ランサーズ社長の秋好陽介。月収10万円からのスタートだった

「個人と企業をネットでつなぐ懸け橋になろう」。弟と2人で起業していたが、正直なところ、うまくいっていなかった。企業がネットを通じて個人に仕事を発注するサービスを始めたものの、企業は顔も見たこともない人に仕事を頼まない。そんなビジネスに個人もなじめない。依頼は1日に1~2件ほど。売上高は月に10万円ほどしかない。

■広がった「在宅勤務」

そんな秋好をとりまく雰囲気が震災でかわる。働く場所が被災し、しばらくは家族と離れられないと感じた人たちが、自宅で働くすべを探すようになったのだ。このころから、秋好のサービスへの問い合わせが増え始める。秋好もサービスを改善し、「クラウドソーシング」というキーワードを広げる努力をした。だが、依頼が月1000件に急増したきっかけは、社会が変わり始めたことだった。

ランサーズは登録者100万人以上、企業からの依頼は2000億円を超えた

ランサーズは登録者100万人以上、企業からの依頼は2000億円を超えた

会社ではなく、インターネットが働く人たちのインフラになる。くしくも震災をきっかけに事業が伸び始めたランサーズの秋好はほどなく、それを改めて意識させられることになる。

■これで生活している

事業が軌道に乗り始めた12年。宮崎県に住む50代の男性から、1通のメールが秋好に送られてきた。…

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