埼玉県の大野知事が初登庁 「日本一暮らしやすい県を実現」

2019/9/2 18:23
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埼玉県知事に就任した前参院議員の大野元裕氏が2日、県庁に初登庁した。就任式では職員を前に「日本一暮らしやすい埼玉県の実現のために力を結集する」と強調し、意識の共有を求めた。大野氏は選挙戦で掲げた政策の遂行に全力を注ぐ構えだが、当面はラグビーワールドカップ(W杯)や県議会対応など目前に迫った山積みの仕事に追われそうだ。

初登庁した新知事(左)を大勢の職員が出迎えた(埼玉県庁)

自民党県議団の神尾高善県議会議長にあいさつする大野知事

午前9時、公用車で県庁玄関前に到着した大野氏を、職員や支援者ら約400人が出迎えた。知事室で就任署名書にサインすると「山積する課題がある。ただこの机に座っている知事にはなりたくない」と意気込んだ。その後は、県議会議長や各会派へのあいさつ回り、幹部職員との会議などを精力的にこなした。

就任後初の記者会見では「県民の声を実現する姿勢を貫く」と抱負を述べた。上田清司前知事の県政運営を継承、発展させる方針を改めて示し、エネルギー拠点を中心に職住近接のコンパクトな街づくりを進める「埼玉版スーパー・シティ構想」など、選挙戦で掲げた政策に速やかに取り組む考えを強調した。奥野立、飯島寛両副知事は留任させる意向だ。

大野氏の就任日は初登庁前の8月31日で、初日から和光市での総合防災訓練の視察に臨んだ。「選挙から就任までこんなに短いと思っていなかった」とこぼしたが、今後も県内外での公務が目白押しで、慌ただしい滑り出しとなっている。

3日にはさっそく、東京都内で全国知事会議が開かれる。上田前知事の後任会長を選任する会議で、県外の知事らと一斉に会う「デビュー戦」だ。大野氏は「実のある会合ができるようにしたい」と意気込む。

20日にはラグビーW杯日本大会が開幕し、県内でも熊谷ラグビー場が3試合の会場となる。6日には日本代表の壮行試合として南アフリカ戦が開かれる予定で、観客の輸送や安全確保など運営に関する確認も知事の重要な仕事となる。

首長としての外交日程も多い。8~9日には都内で日本と米国中西部諸州の知事や財界人らの交流組織「日米中西部会」の会議があるほか、10月中旬には県が姉妹都市提携を結ぶオーストラリアのクイーンズランド州を訪れる見通し。11月には東南アジアを訪問する方向で調整しており、元外交官としての手腕が発揮できるか注目が集まる。

20日開会予定の県議会9月定例会では、各会派から県政運営の姿勢を問う質問が集中しそうだ。2日の各会派へのあいさつ回りでは選挙戦で対峙した自民県議団だけが誰も対応せず、早くも洗礼を浴びた。「県民目線」の姿勢が議会にどう響くか、まだ見通せない。

大仕事の1つ2020年度予算案の編成作業は例年、主要事業の知事ヒアリングが年明けに本格化する。16年ぶりのトップ交代で各部局も大野氏の政策をどう実現するか精査に追われている。新体制が軌道に乗るにはしばらくかかりそうだ。

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