紳士服のコナカ、サマンサの筆頭株主に

2019/9/2 18:01
保存
共有
印刷
その他

紳士服のコナカは2日、服飾雑貨のサマンサタバサジャパンリミテッドを持ち分法適用会社にすると発表した。コナカの社長兼最高経営責任者(CEO)の湖中謙介氏が保有する31.3%のサマンサ株全てを9月末に取得し、サマンサ創業者の寺田和正氏と並ぶ筆頭株主になる見通し。紳士服需要が低迷するなか、かばんや宝飾品事業を強化し、女性客を開拓する。

コナカはサマンサ出資を通じ、女性客などの開拓を急ぐ(サマンサの店舗)

湖中氏は6月21日付で、寺田氏から34億円で株式を取得していた。コナカは今回の株式譲り受けで株式保有比率が寺田氏と並び、筆頭株主に躍り出る。サマンサの持つ国内外の店舗網や幅広い女性顧客層を評価し、自社の紳士服事業とのシナジー効果を見込む。

一方、サマンサは2019年2月期業績で売上高が前の期比14%減、最終損益は3期連続の赤字に陥るなど経営立て直しが急務となっている。今回の株主の異動について、同社幹部は「まずは現状を見守りたい」とし、今後の事業協力などについては明言を避けた。

サマンサは4月、寺田氏が社長を退任するとともに、寺田氏の保有株式の一部を湖中氏に譲渡すると発表した。当初は5月に譲渡する予定だったが、「湖中氏が資金調達に時間がかかっている」として延期。6月になり、両氏の株式売買が成立した。

またサマンサは湖中氏を社外取締役に迎え入れる人事も発表していたが、こちらも撤回。サマンサは「(湖中氏から)主要株主としての立場から、経営に有益な意見をもらう」としていた。

サマンサの藤田雅章社長は6月、日本経済新聞の取材に対し「(提携の)話は全くない」と否定していた。ただ、その後に湖中氏を通じて両社の交流が始まり、コナカが直接出資する方向になったもようだ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]