伊藤園、純利益7%増の36億円 飲料の値上げ寄与
伊藤園が2日発表した2019年5~7月期の連結決算は、純利益が前年同期比7%増の36億円だった。前年同期に在庫品処分で発生した7億円分の特別損失がなくなった。6月の大型ペットボトル飲料の値上げも寄与した。
売上高は7%減の1303億円だった。今夏は長雨などが響き、主力の日本茶・健康茶の事業売上高が537億円と8%減った。野菜飲料も9%減の113億円だった。「野菜系の飲料は業界全体で苦戦している」(伊藤園)という。
海外では主力の北米事業が好調だった。5~7月期の売上高などは開示していないが、お茶の売れ行きが良かったという。
営業利益は2%増の62億円。2リットルのペットボトル飲料「お~いお茶 緑茶」などを値上げしたことと、昨年から小売りへ過度に値引きして売ることをやめたことで計9億円の増益効果があった。
20年4月期通期の見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比1%増、純利益は2%減の142億円を見込む。