味の素、インドのバイオ医薬原料合弁を完全子会社化
味の素はこのほど、インドでバイオ医薬品原料の製造を受託する合弁会社を完全子会社化すると発表した。ベルギーの連結子会社を通じて、合弁会社の株式を100%保有する。取得額は公表していない。経営の意思決定を早め、グローバルで展開するバイオ医薬品の開発や製造受託の体制を強化する。
インドの製薬会社と味の素のベルギー子会社が折半出資しているグラニュールズ・オムニケム(アンドラプラデシュ州)を完全子会社にする。株式の取得日はインド当局が承認した後になり、未定としている。
グラニュールズ社は製薬会社からバイオ医薬品の原薬の製造を受託している。製薬会社はコスト削減のため、バイオ医薬品の製剤工場を分離する動きを加速させており、原薬の受託製造など周辺産業が活性化している。
味の素は米国とベルギー、インド、日本の4カ国に医薬品原料の開発・製造受託拠点を持つ。インドの合弁会社を完全子会社化し、医薬品の開発に必要な臨床試験などをベルギーなど各国の製造拠点で相互活用できるようにする。
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