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2018年台風21号から1年 暴風・関空水没を振り返る

2018年9月4日、台風21号が関西に上陸してから1年。25年ぶりに非常に強い勢力で日本に上陸した台風21号は死者14人の人的被害をもたらしただけでなく、暴風で流されたタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、人と物の流れがストップするなど、経済にも大きな爪痕を残した。秋の本格的な台風シーズンを迎え台風21号の被害を記事と写真で振り返る。

接近・上陸

台風21号が接近する4日午前の大阪のオフィス街。普段は多く通勤客が行き交うが、暴風雨や鉄道の運休による影響を避けようと従業員を自宅待機させる企業が多かったため、閑散としていた。百貨店も休業し、台風の接近に備えた。

関空の滑走路冠水・連絡橋が損傷

被害が大きかったのが、人と物のハブである関空。高潮で滑走路が閉鎖、タンカーの衝突で連絡橋も不通となり、多くの利用客らが一時孤立した。

暴風の爪痕

最大瞬間風速は関空島で58.1メートル、大阪市中央区で47.4メートルを記録した。4日夜、街頭では暴風で横転した車が見られた。

暴風で倒れる電柱も相次いだ。各地で停電が起き、早期回復に向けた作業が続いた。

大阪市によると、市内の街路樹約1650本、公園の樹木約5050本が倒れた。道路を塞いだ街路樹が優先的に取り除かれたが、倒れた木や折れた枝であふれた一部の公園は立ち入りが規制された。

観光や物流への影響

関空の滑走路が閉鎖されたことで、訪日外国人客の入国がストップし、普段は買い物客でにぎわう百貨店や黒門市場などは売り上げが大幅に落ち込んだ。物流でも「取引先への納品が遅れている」など企業の経済活動に影響が広がった。

復旧への歩み

9月14日に主力の第1ターミナルが10日ぶりに部分再開してから、人と物の動きは徐々に回復。21日には第1ターミナルが全面再開し、訪日外国人客で行き交う繁華街も通常のにぎわいを取り戻していく。タンカーが衝突した連絡橋は2019年4月まで全面再開に7カ月の期間がかかった。

防災の教訓

台風21号では鉄道会社が予告して運行を取りやめる「計画運休」を実施した。それ以降、台風の接近などで同様の計画運休が増え、駅での混乱は避けられた一方、訪日外国人客らへの情報伝達が依然課題となっている。また、停電が続いた地域では懐中電灯やラジオに使う単1電池が品薄となった。

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