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煙もくもく?ラグビーW杯 五輪は禁煙、遅れと指摘も

ラグビーのグラウンドを模した屋外喫煙所(6月、大阪府東大阪市の花園ラグビー場)=共同

スタジアムの喫煙所で観戦者が紫煙をくゆらす――。9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は、試合会場ごとに屋外の喫煙スペースが設置され、たばこを吸える環境だ。規制が強化される中、来年の東京五輪・パラリンピックでは競技会場の敷地内を完全禁煙とする方針で、識者からは「禁煙のトレンドに遅れた対応」との声も上がっている。

W杯に向けた大規模改修工事を昨年までに終えたラグビーの聖地、花園ラグビー場(大阪府東大阪市)。グラウンドを模した約220平方メートルの屋外喫煙所が設置された。両サイドにはゴールポストもあり、円柱形の灰皿がラグビー選手のフォーメーションのように並ぶ。

敷地内には他にも喫煙所があり、W杯の際はこれらで対応するという。東大阪市の担当幹部は「非喫煙者が、副流煙などを吸わないように設置した。文化が違う国の人たちに吸い殻をポイ捨てされても困るので、喫煙所は必要」と話す。

大会組織委員会は、受動喫煙対策を強化する改正健康増進法に基づき、花園など全12会場について屋内を原則禁煙とし、屋外もフェンスなどで区切った場所に喫煙所を設置する。ただ札幌ドーム(札幌市)のように喫煙専用室がある場合は、例外的に室内でもたばこが吸える見通しだ。

組織委の担当者は「世界中の国と地域から訪れる観客に、快適な観戦環境を提供するのがわれわれの役割だ。たばこを吸わない人に配慮した上で必要な分煙措置を準備し、周知徹底したい」と説明する。

一方、五輪・パラの組織委は2月、全競技会場の敷地内について、加熱式たばこも含めて完全禁煙とする方針を発表した。「たばこのない五輪」を掲げる国際オリンピック委員会(IOC)の強い意向を受けた対応で、既存の喫煙所も大会中は閉鎖される予定だ。

法政大の杉本龍勇教授(スポーツ経済学)は「禁煙化という世界的なトレンドから見ると、ラグビーW杯の対応は非常に遅れている。今からでも喫煙所を設けない方向にかじを切る方が望ましいが、設置する場合は、多くの人たちが通らない場所で必要最小限にとどめるべきだ」としている。

〔共同〕

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