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デモ隊は火炎瓶、警察は催涙弾… 香港デモ対立先鋭化

(更新)

【香港=木原雄士】「逃亡犯条例」改正案をきっかけとする抗議活動が続く香港で31日、当局の許可を得ないまま大規模なデモ行進が発生した。香港警察が30日、民主活動家に加え、民主派の立法会(議会)議員3人を逮捕し、若者らの反発が強まった。デモ隊の一部は政府庁舎に火炎瓶を投げたり、道路上で火を放ったりして過激化した。警察は催涙弾や放水砲を使って強制排除を進め、複数を拘束した。

香港の大規模デモは13回目の週末を迎えた。警察は今回、民主派団体が申請した集会やデモを許可しなかった。香港基本法は「集会の自由」を認めており、集会とデモ行進の両方を認めないのは異例だ。民主派団体はデモを中止にしたが、SNS(交流サイト)などの呼びかけに応じて多くの若者らが香港島の中心部に集まった。

デモ参加者は条例改正案の完全撤回や、有権者が1人1票を投じる普通選挙の導入など「五大要求」を掲げた。一部の若者は政府本部庁舎や立法会周辺の幹線道路を占拠し、建物にレンガや火炎瓶を投げつけた。警察は催涙弾や色の付いた放水砲で応戦した。デモ隊は警察本部の周辺にバリケードを築いて火を付けたほか、繁華街に移動して警官隊と衝突した。

デモ隊は地下鉄などで移動しながら各地でバリケードを築き、ゲリラ戦さながらの様相を帯びた。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、警察が威嚇のため実弾を空に向けて発射した。一連のデモで実弾使用は2回目。警察は5千人規模の厳戒態勢で臨んだが、混乱を止めることはできなかった。

デモ参加者は18日の平和的な大規模デモの後も政府が要求に応えないことにいらだちを強めている。9月2日にはストライキや学生の授業ボイコットが呼びかけられている。過激なデモが続き、今後の行方は一段と見通しにくくなっている。

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