中国政府、車の生産能力過剰で監督強化へ

アジアBiz
2019/8/31 16:58
保存
共有
印刷
その他

【天津=渡辺伸】中国政府は中国自動車業界での生産能力の過剰問題に関する監督を強める方針だ。8月31日に天津市で開かれた自動車産業の国際フォーラムで、政府の担当官が表明した。中国は地場メーカーの乱立もあり、新車販売を大幅に上回る生産能力を抱えている。政府はガソリン車の生産能力の削減などに取り組むが、なお過剰は解消されていない。

自動車の国際フォーラムで政府の担当者らが演説した(天津市、8月31日)

企業の許認可権を握る国家発展改革委員会の盧衛生・産業発展局局長が31日「(過剰な)生産能力の稼働率を適正にさせる。対策が遅れている自動車メーカーは淘汰される必要がある」と述べた。政府は今年1月に「自動車産業投資管理規定」を施行し、ガソリン車メーカーの新規設立などを禁じた。盧氏は「管理規定の適切な実施が必要だ。管理・監督を強めていく」と語った。

中国の新車販売台数は2018年が約2800万台だった。一方、生産能力は近年、中小企業も含めて新規参入が相次いだため、6千万台に伸びているとされる。

中国自動車業界全体の工場稼働率は19年1~6月期が約77%で、前年同期から3.8ポイント下がった。自動車工場が利益を上げるには一般的に8割程度の稼働率が必要とされる。中国政府は過剰設備が産業の高度化を妨げるとして、鉄鋼などの分野で設備廃棄を進めている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]