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「お辞儀スイング」で苦手バンカー克服(下)

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2019/9/16 5:30
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 「バンカーが苦手な人はプロのバンカーショットをまねてはダメ」と久富章嗣さんは言う。それはどういうことなのか。そこで久富さんと生徒さんの親睦コンペ&レッスン会に参加してバンカーショットのレッスンを受けてみた。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.43」から)

久富 では「イヤイヤ打法」と「五角形打法」を取り入れて、「ポトンショット」を練習しましょう。まずは素振りを行って、それからティーアップしたボールを打ってみましょう。この「ポトンショット」ができないと、バンカーから一発で出せるようにはなりませんから。

まず「イヤイヤ」をしてから「五角形」の構えを作り、アドレスに入る。上半身の力を抜いて素振りをしてみるが、最初はなかなかうまくいかない。「デッドハンド」を意識して体の回転でスイングしようとすると、手が上がっていかずトップが浅くなる。「五角形打法を忘れて、脇が閉まってますよ」と声がかかる。ハッとして「五角形打法」を意識しながら素振りをすると手が上まで上がり、大きなスイングが徐々にできるようになってきた。ヘッドスピードも前と比べると速くなっているのが実感できる。

久富 いいでしょう。かなり、腕の力が抜けてきました。五角形打法で肩の回りも良くなっています。それではティーにボールを乗せて「ポトンショット」をやってみましょう。

ティーに乗ったボールを見ながらアドレスに入るが、素振りとは違い、またホームランするのではないかと恐怖心が襲ってくる。一旦、アドレスをほどき、「イヤよ、イヤイヤ」をしてから「五角形打法」を意識しつつ再度アドレスに入る。「デッドハンド」と唱えながらスイングするとサンドウエッジ(SW)のリーディングエッジがティーを打ち抜き、ちょっと大きめだったが見事に「ポトンショット」を行うことができた。1打目が前方15ヤード、2打目は前方10ヤード、3打目は前方7ヤードと短くなっていき、それにつれてホームランするのではないかという恐怖心も薄らいでいった。

久富 いいですね。大分、「イヤイヤ打法」と「五角形打法」が身に付いてきました。今日は時間がないので次に進みますが、この「ポトンショット」を練習場で何回も行ってください。「ポトンショット」の目的をもう一度復習しましょう。バンカーショットを打つときにヘッドスピードが不足しないようにすること、そのために「大きなスイングをしてもボールが飛ばない」ということを脳に刷り込むためでした。この大きなスイングができるようになるとガードバンカーから一発でグリーンに乗せることができるようになりますよ。

──今までバンカーショットはクラブを短く持って砂の抵抗に負けないように脇をしっかり閉めて、オープンスタンス、オープンフェースで行っていました。それがすべて裏目に出ていたということですね。

久富 何回も言いますが、上級者やバンカーが得意な人はそれが正解なんです。でも、バンカーが苦手で一発でグリーンに乗せることが第一目標の人なら、まず大きなスイングで、スクエアスタンス、スクエアフェースでバンカーショットができるようになるのが最優先となります。では、最後に「すくい打ち防止策」を練習してレッスン会を終了しましょう。

「お辞儀スイング」ですくい打ちを防ごう

久富 バンカーショットで一番やってはいけないミスはトップです。説明はいりませんよね。ガードバンカーでトップすると大たたきにつながるからです。グリーン手前のバンカーでトップするとグリーン奥のOBゾーンまで飛んでいったり、厳しいライからのアプローチが残ったりして、あっという間にトリプルボギーやダブルパーをたたいて一気に沈んでしまいます。

──わかり過ぎるくらいわかります。そもそもバンカーショットが苦手になったのも大たたきが原因でした。それも普段のアイアンショットではダフりのミスが多くてめったにトップすることはないのですが、バンカーショットに限りトップが出てしまいます。

久富 それは「すくい打ち」を無意識に行ってしまうからです。特にバンカーのあごが高い場合は要注意です。先ほど行った「ポトンショット」でわかったように、SWならばフェースを開かなくても大きなスイングを行えばボールは上がるものです。ところが目から入ってくる「あごが高いぞ!」という情報から、本能的に体が反応してついボールを上げようとする「すくい打ち」をしてしまう。それでどんなことが起きるかというと、上体の起き上がりが早くなりトップしてしまうというわけです。

──自分の意思に関係なく「すくい打ち」をしてしまうのですね。

久富 そうなんです。無意識というところがやっかいです。これを防止するには「あごの高いバンカーでも、普通に打てばボールは高く上がってあごを越える」ということを脳に刷り込む必要があります。ところがあごの高いバンカーを練習できるところなんてめったにありません。ここ、赤羽ゴルフ倶楽部の練習バンカーは結構あごが高いので練習には最適ですが、脳に刷り込ませるくらいバンカー練習を行うほど通い詰めることはできないでしょう。

──それではどうすればよいのでしょうか?

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