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ニッチで強い割安株に投資、資産は25倍の4億円に

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
 今回はインヴェスドクターさん(37)。日本株で10億円を目指す勤務医。休日は近代ピアノ曲を弾くのに夢中だ。

2008年~

医学部時代の奨学金の早期返済を狙ってリーマン・ショック直後に株式投資を始めた。元手は研修医の給料でためた600万円。当時の指導医から投資のイロハも学ぶ。初めて買ったのはオリンパス(7733)と参天製薬(4536)。医師の知識をもとに成長銘柄に投じたつもりだったが、業績不振などで株価は低迷し、のっけから含み損を抱える。医療現場とマーケットの目線は違うと痛感。職業知識を生かせるヘルスケア銘柄には手を出さないとルールを決め、短期のスイングトレードでコツコツ稼いだ。

12年~

アベノミクス相場の波に乗る。不動産バブルが到来すると確信し、三菱地所(8802)やシノケングループ(8909)など不動産銘柄に集中投資した。株価は大きく値上がりし、資産は4000万円程度まで順調に伸びた。

14年ごろ~

子供が生まれたこともありスイングトレードは封印し、本格的なバリュー投資に乗り出す。投資指標で重視するのはPBR(株価純資産倍率)と配当利回りだ。時価総額が小さく、ニッチな分野で強みを持つ割安株が大化けすることが多い。スーパーツール(5990)や共成レンテム(後に上場廃止)などに投じた。

この頃、資産は1億円を突破し「億り人」の仲間入りを果たした。趣味のピアノを楽しむため、スタインウェイの木目調グランドピアノを650万円で購入。柔らかい音色に癒やされている。

19年~

不安定な相場環境で、あいホールディングス(3076)などを損切りしたが、このようなときこそ割安株の買い場だと思っている。西尾レントオール(9699)などを新規で購入した。

いまの資産は約4億5000万円で、追加入金を含め投じた資金の25倍になった。今後は年15%程度の利回りを稼いで、10億円を目指していきたい。

[日経ヴェリタス2019年9月1日付]

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