コマツ、金融サービス事業に参入 INCJなどと新会社

2019/8/30 21:40
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コマツが金融サービス事業に乗り出す。30日、官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)や三井住友銀行など5社で新会社を発足したと発表した。スマートフォンで建設資材などを購入できるサービスのほか、保険やリースの提供を予定する。中小の建設事業者の資金繰りなどの支援を通じて業界のデジタル化を進めると同時に、自社の収益拡大につなげる。

このほど新会社ランドデータバンク(東京・千代田)を設立した。第1弾として建設会社など向けに専用アプリを提供。主に国内の中小の建設事業者について、工事の進捗などのデータと連携させつつ資材費を立て替え、資金繰りを支える。コマツの大橋徹二会長は「(建設事業者は)支払いが先行する中で運転資金を確保したいというニーズが強い」と説明する。受発注作業をデジタル化することで、間接業務の負担も軽くする。

資本金4億円のうちINCJが70%、コマツが15%、残りの15%を三井住友銀行、三井住友ファイナンス&リースと三井住友カードの計3社が出資した。増資も検討する。25年に業務を終了するINCJの持ち分は他の建機メーカーや地銀に振り向け、建設現場で共通に使われる基盤に育てたい考えだ。

コマツは17年にNTTドコモなどと組み、建設現場のデータを集めるデータ基盤会社「ランドログ」を設立。新たに始める金融サービスと連携させれば、建設現場の進捗や工事の受発注のデータを基に与信算出でき、建設会社は適切なタイミングで資材を調達しやすくなる。建設会社が資金繰りや資本力の問題で工事を断念していた案件なども、実績に応じて受注できるようになるとみる。

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