ロヒンギャ難民帰還には「信頼醸成重要」
国連難民高等弁務官

2019/8/30 20:22
保存
共有
印刷
その他

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグランディ高等弁務官は30日、都内で記者会見し、迫害を受けてバングラデシュに逃れている少数民族ロヒンギャ難民のミャンマーへの帰還には「安全な環境に帰れるという信頼醸成が重要だ」と述べた。両国政府は22日に一部難民の帰還を計画したが、身の安全への懸念から希望者が名乗り出ず、実現しなかった。

グランディ国連難民高等弁務官はミャンマーの少数民族ロヒンギャをめぐる環境改善を求めた(30日、都内の日本記者クラブ)

グランディ氏は帰還計画について「自主的に帰還しようという難民が一人もおらず、成功しなかった」と指摘した。「人々が帰還してもよいと思う環境をつくるよう、ミャンマー当局に納得してもらう必要がある」と強調し、当局に改善を要請したと明らかにした。具体的には安全確保や行政サービス、住居、雇用の保障を挙げた。

ただ「状況はまだ複雑で、短期間では改善しない」とも述べた。「(ミャンマー政府とロヒンギャ難民の)双方に不信感があり、辛抱強く対話に取り組むべきだ」と語った。

グランディ氏は横浜市で開かれた第7回アフリカ開発会議(TICAD)に出席するため来日した。滞在中、河野太郎外相とロヒンギャを含む難民問題について意見を交わした。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]