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共通テスト記述式の採点、ベネッセグループが落札

2021年1月に初回が行われる大学入学共通テストの記述式問題を巡り、大学入試センターの委託を受けて採点業務を行う事業者を選ぶ一般競争入札の開札が30日にあり、ベネッセグループ傘下でテスト採点を手がける学力評価研究機構(東京・新宿)が落札した。落札金額は約61億6千万円で、委託期間は24年3月末まで。

同社はベネッセホールディングスの100%子会社。ベネッセグループは共通テストで活用される英語民間試験の一つ「GTEC」も運営する。

共通テストでは思考力や表現力を試すため、国語と数学でそれぞれ小問3問の記述式を出す。限られた期間で公平公正な採点をするには課題が多く、センターと同社は契約後、準備を本格化させる。今年11~12月には模擬採点などを通じて採点方法を検証する「準備事業」を実施する。

準備事業では高校の協力を得て生徒に国語と数学の記述式を解いてもらい、各1万枚の答案を集めて採点する。

本番に向けた課題の一つは、約20日という短期間で採点を終える態勢づくりだ。センターと同社は試験前から正答の条件や採点基準を協議。試験後、実際の解答を見て確定させ、採点を始める。

ただ、およそ50万人が受験すると見込まれるため、想定していない解答が出され、採点開始後に採点基準の追加が必要になる恐れもある。その場合、採点者への周知などに時間がかかる可能性があり、準備事業ではスムーズな採点基準の確定方法を検討する。

1万人程度必要になるとみられる採点者の質と量の確保も難題だ。センターは事業者側が試験などによって質の高い採点者を選び、事前研修をするよう求めている。教員免許の有無や大学生、大学院生といった属性を条件にはしない。高校側からは「学生アルバイトが採点者で大丈夫か」といった声も出ている。

文部科学省は記述式問題を24年度以降、他教科にも導入するかどうかを今後検討する。21年1月の初回の共通テストが終わってすぐに方向性を決めねばならず、採点業務の事後検証も重要だ。採点などのコストに見合う効果があったかどうかも検討する必要がある。

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