全道停電まもなく1年、北電が苫東厚真火力を公開

2019/8/30 19:00
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北海道電力は30日、昨年9月6日の北海道胆振東部地震後に緊急停止して全道停電の一因となった苫東厚真火力発電所(厚真町)を報道公開した。4号機では定期検査の合間の自主的な「中間点検」を実施中で、北電は電力需要がピークを迎える厳冬期を前に設備の安全強化を急いでいる。

苫東厚真火力発電所4号機のタービンを分解して点検している(30日、北海道厚真町)

苫東厚真火力発電所4号機のタービンを分解して点検している(30日、北海道厚真町)

苫東厚真火力は1、2、4号機の全3基で合計出力165万キロワットと、稼働中の発電所としては北海道で最大。地震後は3基とも緊急停止した。

4号機は蒸気の力で回転させて電気を生み出す「タービン」を分解し、劣化などの問題がないかを調べている。4号機タービンは胆振東部地震の際、揺れの影響で漏れた潤滑油に高温の部材が触れて出火。復旧に約3週間を要した。点検に合わせ、ボルトの緩みを防止する特殊なワッシャーを機器に装着して油漏れを防ぐようにする。

1、2号機では揺れでボイラー配管が損傷したため、強い揺れがあっても壊れて問題ない部材に力を逃がして配管そのものは守る構造を配管の一部に導入する。1号機は今春に導入済みで、2号機では20年度に予定する中間点検で導入する。

4号機の点検は7月8日から始まり、11月10日までの予定。通常2カ月程度の中間点検の期間を約2倍に延長している。

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