サーキットで5G体験、サムスンとSKテレコムが実験

2019/8/30 11:51
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日経クロステック

韓国サムスン電子は、韓国SKテレコムとの次世代通信規格「5G」技術を駆使したカーレース動画配信デモの様子を28日公表した。実験はF1韓国グランプリの開催地だった韓国インターナショナルサーキットに、サムスンの5G基地局を含むミリ波帯の5Gネットワークを設置して実施した。

F1韓国グランプリの開催地だった韓国インターナショナルサーキットでの5G実験(出所:サムスン電子)

F1韓国グランプリの開催地だった韓国インターナショナルサーキットでの5G実験(出所:サムスン電子)

2019年上半期より米国で商業運用開始した5Gサービスで使用している機材と同じものが使われている。これまでサムスンは17年9月のKDDIとの共同実験にて、時速118マイル(時速190キロメートル)で走行中の5G基地局間の切り替え(ハンドオーバー)と、時速127マイル(時速205キロメートル)で走行中の毎秒1ギガビットのダウンロードに成功している。

今回は、車内でのライブ映像のダウンロード、アップロード、レース場に配置された複数の5G基地局間ハンドオーバー時に、安定した性能を保持できるかどうかを検証した。

その結果、時速約130マイル(時速210キロメートル)で走行するレース車両内の5G端末にて、28ギガヘルツ帯の帯域幅200メガヘルツを使って、下り毎秒1ギガビット、容量にして数ギガビットのダウンロードを確認。様々な角度から撮影したライブ動画を、SKテレコムがリアルタイムにストリーミング配信できることも確認している。

車のコックピットに搭載されたカメラからの動画をリアルタイムに送信できれば、ドライバー目線での、よりリアルな映像を配信することができる。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、360度動画などのストリーム配信が可能になれば、まるで自身がレーシングカーに乗っているかのような、これまでにない映像体験を提供することができる。

両社は、今回のデモによって、ミリ波帯を使った5Gによる様々なユースケースやビジネスモデルの可能性が示されたとして、今後も共に連携しながら5Gの可能性を最大限に広げていくとしている。

(ライター 加藤樹子)

[日経 xTECH 2019年8月29日掲載]

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