2019年9月23日(月)

雨傘運動リーダーら3人逮捕 香港、デモ取り締まり強化

2019/8/30 10:23 (2019/8/30 12:55更新)
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30日、逮捕された黄之鋒氏(中)と周庭氏(右)=ロイター

30日、逮捕された黄之鋒氏(中)と周庭氏(右)=ロイター

【香港=木原雄士】香港警察は30日朝、行政長官選挙の民主化を求めた2014年の雨傘運動の学生リーダーだった黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏と周庭(アグネス・チョウ)氏を逮捕した。29日には香港独立を主張する急進的な政治団体の創設者、陳浩天氏も逮捕しており、活動家を厳しく取り締まる姿勢を鮮明にしている。

黄氏と周氏の逮捕は両氏が所属する民主派団体、香港衆志(デモシスト)がフェイスブックで明らかにした。香港メディアは黄氏の逮捕について6月の警察本部の包囲にかかわる容疑だと伝えた。

黄氏は6月に刑期を終えて出所した後「逃亡犯条例」改正案に反対するデモに加わった。8月に香港の米総領事館員と面会したと報じられ、中国共産党の機関紙、人民日報が「香港を乱す若頭」と批判していた。雨傘運動で「学民の女神」と呼ばれた周氏は日本語が堪能で、たびたび日本を訪問。6月の日本記者クラブでの記者会見では改正案について「香港が中国に返還されてから最も危険な法案だ」と訴えていた。

デモシストは将来の香港の政治体制を住民投票で決めるべきだとする「自決」を掲げる。幅広い世代の支持を集めているが、周氏らは立法会(議会)選挙への立候補が認められない状況が続いている。両氏の逮捕によって民主派の反発が一段と強まる可能性がある。

香港では民主派団体が31日に大規模デモを計画し、9月2日からストライキや学生の授業ボイコットが呼びかけられるなど、緊張が高まっている。警察はデモの取り締まりを強化しており、警察とデモ参加者の対立が先鋭化する懸念も出ている。

◇ ◇ ◇

2014年の民主化デモ「雨傘運動」の中心人物で香港の民主派団体・香港衆志(デモシスト)のメンバー、周庭(アグネス・チョウ)氏が6月、都内でNikkei Asian Reviewのインタビューに答えた。「条例改正案が可決されると、香港基本法で保証されていた自由が消滅する」と危機感をつのらせていた。

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