佐賀の病院、孤立状態解消 夜通し排水しアクセス確保

2019/8/30 8:23 (2019/8/30 13:04更新)
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順天堂病院周辺に残る油が混ざった泥水(30日午前、佐賀県大町町)=共同

順天堂病院周辺に残る油が混ざった泥水(30日午前、佐賀県大町町)=共同

猛烈な雨で浸水し、患者らが取り残されたまま孤立状態となった佐賀県大町町の順天堂病院について、県は30日、大型車両が通行できる程度まで周囲の水位が下がったと明らかにした。歩いて行き来する人もおり、事実上、孤立状態が解消した。アクセス確保に向け、国土交通省が夜通しでポンプ車による排水作業を続けていた。

一方、同県武雄市で広範囲で確認された道路冠水や住宅浸水について県は「ほぼ解消され、今後は復旧の段階に入る」とした。市社会福祉協議会は災害ボランティアセンターを設置し、31日から泥のかき出し作業などの受け付けを開始。ニーズの把握が十分できていないため、同日は県民に限定する。

順天堂病院周辺は28日に広範囲に冠水し、県によると患者110人、病院に併設する介護老人保健施設の入所者69人ら計215人が取り残された。病院には近くの鉄工所から流れ出た油の混じった水も入り込んだ。病状が悪化した患者はいないというが、油の臭いで吐き気や体調不良を訴える人もいるという。

国交省は29日はポンプ車11台で排水を進め、夜通しの作業の際には16台に増やした。30日中に20~30センチ程度まで水位を下げ作業を終える方針。消防などは、鉄工所から流出した大量の油の除去作業を進めている。

病院近くの住宅で暮らす建設業の男性(62)は「足首くらいまで水位が下がり良かった」としながらも「家の中にこびりついた油が取れるか心配」と複雑な表情を見せた。〔共同〕

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