中国・フィリピン、南シナ海開発で政府間組織

2019/8/30 0:37
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【北京=羽田野主、マニラ=遠藤淳】中国国営の新華社によると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は29日、北京の釣魚台迎賓館でフィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。両首脳は南シナ海における天然ガス共同開発の進展をめざし、政府間組織を立ち上げることで合意した。

両国は経済分野での協力を前面に出して友好ムードをアピールした(29日、北京)=ロイター

両首脳は2018年11月に南シナ海でのエネルギー共同開発で合意した。フィリピン側が中国に協力を求めている。19年6月のフィリピン漁船の沈没事件を受けて両国の関係はぎくしゃくしていたが、今回は経済分野での協力を前面に出して友好ムードをアピールした。

ドゥテルテ氏の訪中は16年に大統領に就任してから5回目。新華社は習主席が会談で「両国の関係を良い方向に引っ張っていきたい」と発言したと伝えた。「地域の平和と安定にもプラスになる」とも述べたという。

中国とフィリピンなど南シナ海の周辺国が21年までの合意を目指す紛争防止のための「行動規範」について「21年かさらに早い時期」の妥結を呼びかけた。

フィリピン政府は両国が領有権を主張する南シナ海を巡り協議する考えをみせていた。南シナ海で中国側の主張を全面的に退けた16年の仲裁裁判所の判断を議題として提起する構えだった。フィリピン政府によると、今回の会談で両首脳は教育や科学技術分野などで連携を深める方針で一致したという。南シナ海の領有権を巡る問題でやりとりがあったかは触れていない。

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