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コンゴ大統領、債務のワナに懸念

エボラ熱「流行を抑えた」

コンゴ民主共和国(コンゴ、旧ザイール)のチセケディ大統領は29日、日本経済新聞などの取材に応じた。大国が借金の代わりに資源権益やインフラ施設を奪う「債務のワナ」について「遺憾だ」と懸念を表明した。債務問題の解決に向け、日本の円借款などに期待を示した。同国で感染が拡大したエボラ出血熱については「流行を抑え込んだ」との認識を示した。

第7回アフリカ開発会議(TICAD)で訪れた横浜市で取材に応じた。チセケディ氏は「中国による債務のワナの問題をどう評価するか」との質問に対し、名指しを避けながら「いくつかの国が(融資を利用して)圧力をかけていることは遺憾だ」と述べた。

コンゴの対外債務は50億ドル規模(約5300億円)とされる。米ジョンズ・ホプキンス大の調査によると、中国からの借り入れが目立ち、2000~15年の累計の対中債務は31億ドルに達する。

コンゴはコバルトやダイヤなど資源に恵まれている。チセケディ氏は資源輸出により外貨を稼いでいるため、「国家財政が破綻することはない」とした。そのうえで日本や国際機関の資金供与や融資に期待を表明。「円借款は(利子などの)条件が良い」と指摘した。

コンゴで約2000人の死者を出したエボラ出血熱の流行については、新規感染者数が一時の週23人から同10人弱にまで減少したと述べ、「疾病は現在、制御下にある」と主張した。ワクチン提供や検査キットの支援など「国際社会の協力が非常に重要な役割を果たしている」と述べた。

コンゴでのエボラ出血熱の流行は14~16年に次ぐ深刻さで、18年夏以降に約2800人の感染が確認され、8月20日までに1961人死亡した。チセケディ氏はエボラ熱の根絶に向け、「ワクチンの開発や研究所の設立が必要」と述べ、国際社会に支援を要請した。

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