茨城県公認Vチューバー 活動1周年、若いファン獲得

2019/8/31 5:00
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都道府県別の魅力度ランキングで最下位が「定位置」となった茨城県の現状を打開すべく登場したのが、県公認バーチャルユーチューバー(Vチューバー)、「茨(いばら)ひより」だ。8月に活動1周年を迎え、ユーチューブのチャンネル登録者数は10万人を超えた。ツイッターのフォロワー数も2万人に迫るなど県の新たな顔として若者を中心にファンを獲得している。

茨ひよりは自治体初の公認Vチューバー。茨城県庁に勤めて4年目の職員で、現在21歳という設定だ。名前は約2000件の応募から選ばれた。

身を包む青色のブレザーは国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)で咲くネモフィラを、黄色のスカートは県特産の干し芋を、ピンク色の靴は偕楽園(水戸市)の梅をイメージし、頭には県名産のアンコウのキャラクターを乗せている。

2018年8月、県が運営する動画サイト「いばキラTV」の公式アナウンサーとして活動を始めた。つくば市で開かれた20カ国・地域(G20)貿易・デジタル経済相会合の歓迎レセプション、参院選の投票を啓発する動画への出演、eスポーツ選手権プレ大会でのアシスタントMCなどのイベントで登場し、県の先進的なイメージを表す役割を果たしている。

8月には台湾のVチューバーとのコラボに加え、愛知、福岡、沖縄各県のご当地Vチューバーの"女子会"も配信するなど国内外に活躍の場を広げつつある。県庁内で開かれた活動1周年の記念イベントではオリジナルグッズが完売。カフェではコラボしたメニューも提供され、SNS(交流サイト)に写真を載せる若いファンの姿も多かった。

県は今年3月までの広告換算額は約2億4000万円とはじく。大井川和彦知事は「茨ひよりというキャラクターが若い層の茨城に対する興味を引き寄せる一定の効果は出ている」とみている。

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「茨ひより」に日本経済新聞記者が画面を通じて「インタビュー」してみた。

低迷する茨城県の魅力度について「茨城は農業にも工業にも優れています。全国の皆さんにちゃんと知ってもらえれば魅力度は上がるはず」とPR。「あの大きい、農産物とかがすごい北海道とか、観光地ナンバー1と思っている京都府を超えたい」と野望を語る一方で、「最下位で注目されるのもおいしいな~」「現実と向き合うことも大切ですよね。よんじゅう・・さんいとか?」などと本音ものぞかせた。

プライベートでは「週末に県内のお祭りやイベントに行ってます。アナウンサーとして茨城の情報を収集することも大事ですからね」。ただ、「茨城県が恋人。どうせ忙しくて恋人もできていないですよ」などと話した。

(つくば支局長 浅沼直樹)

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