新興国向け融資の五常、JICAなどから26億円調達

2019/8/29 18:55
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新興国向けの小口融資事業を手掛ける五常・アンド・カンパニー(東京・渋谷)は国際協力機構(JICA)などから26億円を調達した。アジアで展開する事業の拡大やサービス開発に充てる。

JICAや丸井グループセブン銀行SOMPOホールディングスのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が新たな投資家として名を連ねた。JICAが小口融資スタートアップに出資するのは初めてという。既存株主である第一生命保険も追加出資した。

五常は新興国で金融サービスが行き届いていない人を対象にした小口融資を手掛けている。インドやカンボジア、スリランカ、ミャンマーで事業を展開し、これまで40万人に200億円以上を融資してきた。利用者の95%が女性で、生活費や食費などに充てる例が多いという。

新興国には金融サービスの整備が不十分で、満足に銀行口座を持てない人がいる国も多い。五常が現地の銀行と組んで口座開設の手伝いをすることは、金融サービスの定着に一役買う。返済では現金の持ち運びではなく口座引き落としなどの手段を提供し、安心感も高める。

新たに調達した資金で現地での営業体制を強化する。新たにフィリピンへ参入する準備も始める計画。五常は2030年までに50カ国で1億人に金融サービスを提供することを目指す。慎泰俊社長は「生まれながらにアクセスできないサービスがあるという環境を変え、機会の平等を実現したい」と話している。

(矢野摂士)

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