豊田通商、アフリカでトヨタの車両組み立てを拡充
豊田通商はアフリカで展開するトヨタ自動車の車両組み立て事業を拡充する。ケニアで車種を広げる方向であるほか、ガーナなどでもトヨタ車の組み立て事業を展開することを検討していく。現地生産を拡充して需要の拡大に備えるほか、アフリカでの自動車産業の育成に貢献したい考えだ。
第7回アフリカ開発会議(TICAD)に合わせて、各国とMOU(覚書)を結んだ。豊田通商はケニアやエジプトでトヨタ車の組み立て生産を行っている。両国とも部材などを輸入して最終的な組み立てを行う「ノックダウン生産」で行う。
ケニアでは多目的スポーツ車(SUV)「ランドクルーザー」を生産しているが、現地で人気の高いピックアップトラックなどを新たに生産することを検討。ガーナやコートジボワールでもノックダウン生産などを検討していく。
TICADで豊田通商は自動車に加え、エネルギーや農業など幅広い分野で、計16のMOUを締結した。再生可能エネルギー分野では、ザンビアで蓄電池付きの太陽光発電所の建設を進めることを検討。ケニアでも蓄電池付きの太陽光や風力発電設備を建設していく。