百貨店の中三、弘前店に「アウトレット」 若年層の集客促進

2019/8/29 18:36
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百貨店の中三(青森市)は30日、青森県弘前市の中心市街地にある弘前店にアウトレットフロアを開設する。大都市の郊外が多かったアウトレットを地方都市の中心街で展開するのは珍しい。同社の主要顧客層は60代以上。アウトレットの展開で県内外から20代を中心に若年層の来店を促し集客力を向上させる。弘前中心街のにぎわいづくりにも貢献したい考えだ。

中三弘前店(青森県弘前市)の外観

統一感のあるデザインにしたという(中三弘前店のアウトレットフロア「マチナカラック」)

2フロアに約80のブランドをそろえた(中三弘前店のアウトレットフロア「マチナカラック」)

名称は「MACHINAKA RACK(マチナカラック)」。弘前店の4階、5階フロア(計約5000平方メートル)の52区画(一区画約66平方メートル)にジル・スチュアートやリーバイス、セオリーなど約80のブランドをそろえた。「マチナカラック」の年間売上高は15億円超を見込む。

百貨店の買い物と一緒に、シーズン遅れなどで大きく値引きしたアウトレット商品の買い物ができる新しい店舗形態となる。アウトレットフロアも今後拡大したい考え。

内覧会が29日開かれ、中三の木村中社長が記者会見した。木村社長は地方の中心市街地にアウトレットを展開することについて「地方の中心街の衰退、百貨店の衰退に対する一つの挑戦。新たなビジネスモデルを目指す」と意気込みを示した。

マーケットが大都市圏より小さい都市に出店してもらうため、改装にかかわる費用は中三が負担、販売スタッフも中三が手配した。店舗ごとの個別レジではなく集中レジにすることで店舗スタッフが顧客対応に集中できる体制を整えた。

内覧会に来た青森県平川市に住む女性(63)は「これまでアウトレットは仙台に行っていた。近くにできたのでとても期待している」と話した。

アウトレットフロアで新たに約120人を雇用。広域集客するため、新たに秋田県北地域にテレビCMを流し、チラシを配布した。木村社長は「青森から仙台や札幌のアウトレットに行っているわけで需要はある。地域も顧客も幅広く獲得していきたい」と話した。

中三は青森店(青森市)を持つが、同店は老朽化のため、今年4月末でいったん閉店。百貨店業態とは異なる新しい商業施設として2022年の開店を目指している。

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