中国、米に要求「新たな追加関税、取り消しを」
9月交渉の条件に

貿易摩擦
2019/8/29 18:30
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【北京=原田逸策】中国商務省の高峰報道官は29日の記者会見で、米国との貿易協議について「いま議論すべきは、5500億ドル(約57兆円)分の中国製品にさらに上乗せする追加関税を取り消し、貿易戦争がエスカレートするのを防ぐことだ」と述べた。そのうえで米国が新たな制裁関税を取り消すことが、9月上旬に米国で予定する貿易協議を開催する条件になるとの考えを示した。

中国商務省の高峰報道官(29日、北京市内)

米中は7月末に上海で閣僚協議を開いたが、めぼしい進展がなく、トランプ米大統領は3千億ドル分の中国製品に制裁関税「第4弾」をかける方針を表明した。中国が今月23日に対抗措置を公表すると、トランプ氏は発動ずみの2500億ドル分の中国製品にかける追加関税を25%から30%に上げる方針を示した。

中国が取り消しを求めたのはこの2つの制裁関税で、9月1日から順次発動する予定だ。6月末の大阪での首脳会談で、トランプ氏は「当面は追加関税はかけない」と表明し、中国は新たな制裁関税を「首脳間の共通認識に著しく違反する」と批判してきた。

高氏は会見で「中国は貿易戦争のエスカレートに断固反対する。冷静な態度で協議と協力により問題を解決したい」と米国に協議を呼びかけた。次回の交渉は9月初旬にワシントンで予定する。だが高氏は「(開催について)米中で議論している。協議を続けるための条件を整えることが重要だ」と述べた。

トランプ氏は、米中の貿易交渉担当者が電話協議したと26日に明かしたが、中国外務省の報道官は「聞いたことがない」と否定し、双方の主張が食い違っている。この件について、高氏は「双方の交渉団はずっと意義のあるやり取りを続けている」とだけ語った。

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