7月の建機出荷、2カ月ぶりプラス 欧米好調

2019/8/29 15:50
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日本建設機械工業会(建機工)は29日、7月の建機出荷額(補給部品含む総額)が前年同月と比べて6.0%増の2291億円だったと発表した。2カ月ぶりのプラス。北米や欧州で住宅向けに油圧ショベルなどの需要が好調に推移し、不振だったアジア地域の減少を補った。

欧米の建機需要が好調だ

外需は1.6%増の1430億円で、3カ月ぶりに前年実績を上回った。地域別本体出荷では、北米向けは高水準な住宅着工を受けて、ショベルやミニショベルが伸びた。38.3%増の426億円で、23カ月連続のプラスだった。欧州もドイツを除き住宅向けが底堅く、28.6%増の284億円だった。

一方、総選挙の影響で需要が鈍いインドネシアなどアジア向けは停滞している。北米、欧州のプラスが全体を底上げした。

コマツの建機の遠隔監視システム「コムトラックス」でも、建機の平均稼働時間が北米で3カ月ぶり、欧州で4カ月ぶりにそれぞれプラスに転じており、稼働も順調な状況を読み取れる。

内需は2017年の油圧ショベルなどでの排ガス規制強化の影響で駆け込み需要や反動減が落ち着きつつある。10月に控える消費増税の影響もあり、「レンタル・リース会社が来春に買う予定の製品を前倒して購入している傾向がある」(建機工)。14.2%増の861億円だった。油圧ショベルやトラクターなどが好調だった。

建機工は28日、19年度と20年度の建機出荷額の見通しを発表した。20年度は、16年度以来4年ぶりに本体出荷額がマイナスとなる見通し。

北米は23カ月連続プラスと好況が続いただけに、20年度は「そろそろピークを打つのではとのマインドが広がりつつある」。建機工の小川啓之会長(コマツ社長)は過熱感を警戒する。

ただ、10年度と比べて約1.4倍程度(18年度)に伸びた補給部品などの各社とも収益源の裾野を広げている。安定市場も狙いながら、バランス良く稼ぐモデルの構築が優勝劣敗を分ける。(西岡杏)

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