「データの世紀」連載全7部 まとめ読み

データの世紀
2019/9/4 15:11
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データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。

連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。

「データの世紀」は、阿部哲也、植松正史、兼松雄一郎、栗原健太、平本信敬、伴正春、寺井浩介の専従取材班と、川合智之、西岡貴司、中西豊紀、黄田和宏、八木悠介、中島寛人らが担当しています。

【第1部】始まった攻防

企業や個人の活動から生み出される膨大なデータは、現代社会の「新たな資源」になった。国家も巻き込んだ情報資源を巡る攻防が始まり、世界はデータの世紀に入った。

(1)人体から宇宙まで 情報資源、世界を一変

(2)産業界に地殻変動 デジタル資本主義、幕開く

(3)提供する方が得か 権利放棄、問われる個人

(4)膨張するIT巨人 「新たな独占」との戦い

(5)顔情報、国が把握 中国「新・国家主義」の脅威

【第2部】 私が奪われる

ヒト・モノ・カネが生み出す情報資源は爆発的に増え、社会や日常生活の全てに影響を及ぼす。技術革新は止まらず、私たち自身も大きな変化を迫られる。

(1)超情報社会、豊かさの向こうに危うい進歩

(2)誰より知っている 「最適な広告」心を操作

(3)AI依存どこまで マネー・信用…人生すら

(4)消え去る業種、競争力はかけ算に

(5)乱造されるフェイク、高騰する民主主義

【第3部】 混沌の新ルール

膨大な情報による「データエコノミー」の広がりとともに、国や企業を動かす従来の論理は通用しなくなった。新たなルールがいまだ混沌とする中、データ争奪のゲームが続く。

(1)デジタル覇権 国家が争奪 米に焦り、対中包囲網

(2)「情報鉱脈」新しい通貨に 見えざる資産、企業動かす

(3)30年前の私を消して 「無料で便利」捨てられるか

(4)インド、管理される26億の瞳 高速成長の代償どこまで

【第4部】 支配の実像

情報と知識が一握りのIT巨人に集中する「新たな独占」が出現した。放置すれば市場がゆがむが、過剰な規制は成長を阻む。最適解に向け世界は悩む。

(1)「新独占」IT7社で130億人 企業・個人・国家を翻弄

(2)逃れられない「監視」、個人しばる無料の罠

(3)いつのまにか1強多弱 情報総取り、遠のく共存

(4)個人情報、タダでない 「市場価値」が独走止める

【第5部】 採点される人生

データエコノミーの浸透により、あらゆる価値を数字で表す社会が訪れた。AIによる分析は埋もれた価値を発掘する一方、貧困を固定化するリスクもはらむ。

(1)デジタル貧困5.4億人 人の価値、AIがはじく

(2)偽レビューやバイアスも データが翻弄する「評価」

(3)未完成の審査AI どこまで頼る、迷う使い手

(4)個人情報の売り先、スコアリング… 主導権を取り戻せ

【第6部】 世界が実験室

次々と生まれるイノベーションが情報資源の使い道や価値を問い直す。世界はさながら巨大な実験室だ。急激な変化に私たちはついて行けるのか。記者が実体験し、確かめた。

(1)ワタシ VS. アルゴリズム 操る技術、膨張どこまで

(2)GAFA断ち3週間 仕事の生産性は3分の1に

(3)「データGDP」日本は11位 新競争力は米英中3強

(4)私の価値は229円 「データ労働者」に富流れず

【第7部】 ワタシという商品

「リクナビ問題」は、データエコノミーの落とし穴をあらわにした。企業はデータ活用を進めつつ、個人情報を扱う責任を果たすことができるのか。手探りの挑戦が続く。

(上)リクナビのつまずき 個人情報の鉱脈、使う知恵試す

(下)データ活用、GAFAも出直し 安心感が次の競争力に

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