エアアジア、95%減益 4~6月
電子決済などへの新規投資が重荷

アジアBiz
2019/8/28 22:37
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【シンガポール=谷繭子】マレーシアの大手格安航空会社(LCC)、エアアジア・グループが28日発表した2019年4~6月期決算は、純利益が1700万リンギ(約4億2600万円)と前年同期に比べ95%減少した。本国マレーシアなどのLCC事業は好調だったが、電子決済をはじめ新規事業の初期投資がかさんだ。

電子決済などエアアジアの新事業はまだ離陸に至っていない(クアラルンプール国際空港)

売上高は30億2800万リンギと17%増加した。マレーシアなどで路線を増強し、旅客数が18%増えたほか、機内食など運賃以外の収入も39%増と好調だった。インドネシア事業は黒字転換した。ただ価格競争が激しいタイやインド、日本など新市場でのLCC事業は引き続き赤字だった。

大幅減益の主因はインドのLCCへの出資拡大による会計処理だ。49%を出資するエアアジア・インディアに増資した結果、過去の損失1億4700万リンギを計上したのが響いた。

投資を拡大しているデジタル関連の新事業は、まだ離陸に至っていない。電子決済の「ビッグペイ」は利用者が70万人に増えたものの、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)レベルで1600万リンギのマイナスだった。

とはいえ「LCCから旅行・金融のプラットフォーマー会社へ」の合言葉のもと、新規事業への投資は今後も加速する。電子決済事業を年内にシンガポールでも始め、さらに東南アジア域内に広げる方針だ。通期の業績は「18年を上回る」との見通しを示した。

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