馬肉の千興ファーム 再生ファンドが支援決定

2019/8/28 20:18
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馬肉生産・販売大手の千興ファーム(熊本県御船町)グループが経営難に陥り、熊本県の金融機関などが設立した「熊本再生ファンド」(熊本地震事業再生支援投資事業有限責任組合)などの支援を受けることが決まった。熊本県や金融機関が持つ債権残高66億円のうち22億円の放棄を要請し、熊本再生ファンドに債権を譲渡する事業再生計画がまとまった。

熊本再生ファンドが90%出資して新千興ファームを設立して事業継続に必要な資産、負担が可能な負債を承継する。銀行などから人材を受け入れて経営管理体制の強化や事業の改善を進め、5年以内に債務超過の解消をめざす。

熊本地震で御船町の工場施設が損壊した間に出荷先の一部が離れた。単価が高い馬肉の消費が停滞したうえ、ユッケによる富山県の集団食中毒事件などを背景にした生肉の消費停滞も響いた。2018年度の売上高が52億円だったのに対し、借入金が66億円あり、23億円の債務超過に陥っていた。

千興ファームグループには馬肉を売り物にした飲食店を運営する「菅乃屋ミート」(熊本市)もある。熊本県の蒲島郁夫知事は28日の記者会見で「馬肉は熊本の重要な文化」として3億7000万円の債権放棄に応じる姿勢を示し、県議会に諮る。

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