亀裂、ほぼ同じ部分で発生 南海の関空特急ラピート
大阪・難波と関西空港を結ぶ南海電鉄の特急「ラピート」の台車で長さ約14センチの亀裂が見つかった問題で、24日未明に見つかったこの亀裂と、緊急点検で新たに見つかった別の台車の亀裂は、ほぼ同じ部分で発生していることが28日、同社への取材で分かった。
南海によると、緊急点検で見つかった亀裂の長さは10センチ弱。約14センチの亀裂と同様に、2号車の台車に取り付けている4つのモーターのうち、3号車に近いモーター付近の溶接部分で見つかった。いずれの亀裂も8月中旬の目視検査では見つからなかったという。
運輸安全委員会から派遣されている鉄道事故調査官は28日、大阪市の車両基地で10センチ弱の亀裂について調べた。2つの亀裂の関連性についても調べる。
またラピートの台車では2017年11月と今年4月にも、それぞれ17.5センチと約14センチの亀裂が点検で見つかり、同社が近畿運輸局に報告。運輸安全委によると、いずれも運転中ではなく、通常の点検で見つかったため、今回のように重大インシデントには認定しなかった。修繕して使っていたという。〔共同〕