元グーグル幹部を起訴 自動運転技術盗んだ罪で米検察

2019/8/28 7:33
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アンソニー・レバンドウスキー被告(2016年12月、サンフランシスコ)=AP

アンソニー・レバンドウスキー被告(2016年12月、サンフランシスコ)=AP

【シリコンバレー=白石武志】米連邦検察は27日、米グーグルから自動運転に関する機密情報を盗んだ罪で同社元幹部の男を起訴した。男はグーグルを辞めた後、盗んだ技術を米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズに持ち込んだとみられている。自動運転技術の開発競争の激しさを象徴する事件として注目を集めていた。

起訴されたのはアンソニー・レバンドウスキー被告。米カリフォルニア州北部地区連邦検察の起訴状によると、同被告には企業秘密の窃盗や窃盗未遂など計33件の疑いがもたれている。検察側は同被告が2016年にグーグルを退社する直前に、自動運転車に使われるレーザー技術などに関する大量のファイルを自らのノートパソコンにダウンロードし盗んだと主張している。

レバンドウスキー被告はグーグルの退社と並行して、自動運転トラック開発のスタートアップである米オットーなどの設立に関与。ウーバーは16年にそのオットーを約7億ドル(約740億円)で買収している。グーグル側はウーバーがいずれ買収すると密約をした上でレバンドウスキー被告に起業させ、買収を装って間接的に技術を盗み出したと主張。17年にウーバーに対する民事訴訟を起こすとともに、レバンドウスキー被告個人の刑事責任を問うよう求めていた。

ウーバーは17年5月にレバンドウスキー被告との雇用契約を解除し、グーグル側との訴訟については18年2月に2億4500万ドル相当のウーバー株を譲渡することなどで和解した。ウーバーは18年7月にオットーで手掛けていた自動運転トラックの開発から撤退することも表明していた。

レバンドウスキー被告の起訴を受け、米アルファベット傘下でグーグルの自動運転部門を引き継いだウェイモの広報担当者は「競争はイノベーションによって促進されるべきだと常に考えてきた。この件に関する米司法省と米連邦捜査局(FBI)の取り組みに感謝する」とのコメントを出した。ウーバーの広報担当者は「私たちは政府の調査に全面的に協力しており、今後も続ける」と述べた。

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