ギリシャ、資本規制を9月1日に解除 危機対応で15年に導入

2019/8/27 18:48
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【イスタンブール=木寺もも子】ギリシャは金融危機下の2015年に導入した資本規制を9月1日に全面解除する。ミツォタキス首相が26日に議会で表明した。これまでにも規制は徐々に緩和されていたが、残っていた海外送金に関する制限も撤廃する。金融の正常化を国内外の投資家らに強調し、経済再建に向け投資を呼び込む狙いだ。

26日、議会で演説するミツォタキス首相(アテネ)=ロイター

ミツォタキス氏は議会で「資本規制は過去のものだ。新しい好循環が始まる」と述べた。企業が1日に10万ユーロ(約1200万円)を超える資金を海外に送る場合に中央銀行の事前許可を求めるといった規制を撤廃する。

ギリシャのチプラス前首相は15年6月、財政破綻の懸念から金融システムへの不安が高まったため、大規模な資本規制を導入した。1日の預金引き出し限度を60ユーロに定める制限を含む。こうした規制の多くは解除されたが、一部は残っていた。

ミツォタキス氏は7月の総選挙後、首相に就任した。同氏は企業活動の振興を掲げ、総選挙では15年に導入した資本規制の完全撤廃を公約した。

ギリシャは18年8月、欧州連合(EU)による金融支援プログラムを終えた。しかし、国内総生産(GDP)は10年に高まった危機前の4分の3に縮小し、失業率は17%の高水準に達した。

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