ノートや付箋で効率アップ 会議で差が付く文具5選

文具ソムリエールの菅未里さんが、働く女性にとって役に立つ、とっておきの文具を紹介。今回取り上げるのは「後で振り返ったときに見やすくまとめられるノート」「ノック音が小さく、会議の妨げにならないボールペン」「片手ではがせる付箋」「インデックスとして使える付箋」「移動に便利なミーティングバッグ」の5アイテム。いずれも会議で差が付く文具です。
3分割ノートで「会議記録」が「情報」に
もっとも基本的な文具であるノートにも、機能性を重視した特別なものがあります。たとえば、学研ステイフル「時間上手ステーショナリー」シリーズのノート(税込み756円)は、米国の「コーネルメソッド」にのっとった特殊なレイアウトを採用しています。
コーネルメソッドとはノートのページを3つのスペースに分割する方法のことで、コーネル大学で開発されたためこの名がつきました。会議の内容全般を書き込む「ノートエリア」が最も広いのですが、他に、気になるキーワードを書き留める「キーワードエリア」と要点を書き込む「サマリーエリア」も用意されています。

会議内容はノートエリアに、会議中の重要な単語やチェックすべき言葉はキーワードエリアに、要点はサマリーエリアに書き込めば、後々見返した時にすぐに内容が頭に入ります。コーネルメソッドを採用したノートは学生向けが多かったのですが、時間上手ステーショナリーのノートは働く女性向けです。デザインもおしゃれで、バッグに入るA5サイズ。効率性だけではなく、美しさも併せ持つノートです。
ノック音にこだわったボールペン
筆記具にもこだわってください。スイスの老舗カランダッシュのボールペン「849」(税込み3564円~7560円)はキャップ式よりも素早く筆記に入れるノック式なのですが、ノック音が小さいのが特徴です。書こうと思ったらすぐに芯を出せるのがノック式の強みですが、会議中にカチカチ音は避けたいもの。カランダッシュ849ならば気になることはないでしょう。定番カラーに加えて定期的に発売される限定モデルも魅力的で集めたくなりますよ。


使い勝手のいいメモ用付箋は?
会議では、ノートとは別にメモが多用されます。ノートやホワイトボードに貼ったりすることを考えると書き込みできる付箋が便利ですが、1枚1枚を剥がす手間がかかります。しかし、スリーエム ジャパンの定番ブランドから登場している「ポストイット 強粘着ポップアップディスペンサー トリオ」(税別1200円)なら、専用のケースに入れてあるので片手でさっと取り出せます。会議室に一つ置いておけば、参加者全員の効率が上がるでしょう。

配布資料の迷子を防ぐインデックス
インデックスの付箋も用意しましょう。配布された資料の重要なページやポイントとなる箇所をマークするのに便利です。
メモとして付箋を使う場合は紙製でOKですが、インデックスとして使うなら、ココフセンカード(カンミ堂、税別500~580円)がおすすめです。折れにくいフィルム製で使い勝手がいいです。特にココフセンカードは名刺入れやペンケースに入るカードタイプなので、会議室への持ち運びも簡単です。文字を書き込みたい時には油性ペンを使用してくださいね。

社内移動専用のバッグで慌てず会議に臨める
さて、ここまで会議を効率化する文具をご紹介してきましたが、最後に、会議室への移動に便利な社内用バッグもご紹介しておきましょう。
コクヨのオフィス向け通販ブランド「カウコレ」が出している「ミーティングバッグ」(カウネット、蓋付きのスタンダードタイプは税込み2678円)は、社内移動専用のバッグです。会議に必要なアイテムをすべて入れて持ち運べるのですが、中には仕切りがありますから、書類やファイルを分類したまま運べ、会議前に「あれ、あの書類がない!」などと慌てることがありません。
外側のメッシュポケットには、ペンケースやペットボトルを入れられます。冷えたペットボトルを入れても、中の書類をぬらすことはありません。使わないときは折りたたんでコンパクトにできますから、場所を取りません。

今回ご紹介した文具は、独り占めせず、ぜひ部署や社内で共有してください。皆が取り入れることで、会議の効率が上がり、コミュニケーションの質もアップするはずです。

[日経doors 2019年5月24日付の掲載記事を基に再構成]
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