竹富島が入島料300円、9月から環境保全に

2019/8/27 15:00
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沖縄県竹富町は環境保全を目的として9月1日から、同町の竹富島を訪れる観光客を対象に任意で1人当たり300円の「入域料(入島料)」を徴収する。集めた資金は環境維持のほか、自然を損なう恐れがある開発用地の購入などに使う。2015年に施行された「地域自然資産法」に基づく取り組みで、環境省によると全国初のケースという。

集落を水牛でまわるツアーなどが人気で観光客が増えている竹富島(沖縄県竹富町)

石垣市の石垣港離島ターミナルと竹富町の竹富港ターミナルにそれぞれ券売機を設置する。支払うかどうかは任意とし、券の確認などはしない。竹富島への入域は年50万人に上るとされ、すべての人が支払った場合、1億五千万円になるが、40%程度(年約六千万円)の徴収を見込んでいる。

地域自然資産法は公的資金だけでなく、民間資金を用いて環境保全を推進する目的で施行された。資金は外来生物の駆除や植生再生など自然環境保全に役立てる。また、乱開発を防ぐための土地購入にも使用する。土地購入費は全国から寄付金を集めて大半を賄う一方、入域料で集めた資金も一部充当する。

県内では環境保全を目的に地域を訪れる観光客に負担金を求める動きが広がっている。伊是名、伊平屋、渡嘉敷、座間味の4村は「法定外目的税」として船舶運賃に上乗せ。地元住民も含めて一律徴収している。竹富町は「観光客の協力金の意味合いを明確にするため」(政策推進課)、住民は対象外とし、一律徴収とは異なる方法を選んだ。

竹富町は当初、4月からのスタートを目指していたが、徴収方法を巡り、関係者間の調整に時間がかかった。

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