スポーツ > サッカー > 熱視線 > 記事

熱視線

フォローする

「勝たせるボランチ」目標 FC東京・橋本拳人(下)

2019/8/31 5:30
保存
共有
印刷
その他

FC東京のアカデミー(育成組織)では10番をつけたゲームメーカーだった。2012年にトップチームに昇格すると体格(身長182センチ)の良さを買われ、色々なポジションで試された。J2の熊本ではCBが主戦場。15年6月の松本山雅戦でJ1デビューと初得点を同時に記録した時は右ウイングだった。「センターフォワードとGK以外は全部やりましたね」

どこで使われても自分がプロで身を立てるのはボランチだと信じ、将来に生かせるとポジティブに受けとめていた。CBも「ボールの奪い方の違いや、こういう時はボランチにはここにいてほしいといったことを実地に学べた」となる。

「誰と組んでも、どういうタイプと組んでもやれるのが自分の持ち味」と語る橋本の汎用性の高さは、そうやって複数のポジションで使われたことと大いに関係があるのだろう。

少年時代、お尻の筋肉を鍛えたことで球際の強さを得た

少年時代、お尻の筋肉を鍛えたことで球際の強さを得た

武器である球際の強さはケガの功名だった。中学1年の終わり頃、腰椎分離症で半年ほどサッカーができなくなった。地味なリハビリとトレーニングに励んだら、驚くほど接触プレーに強くなった。格闘技に詳しい父親から「ケツを鍛えろ」とよくいわれたが、雌伏の時期にお尻の筋肉を鍛えたのが良かったらしい。

ボールを取る足がよく伸びるのは足の長さと股関節の柔らかさ、米本拓司(現名古屋)という手本が身近にいたおかげだという。

今年3月26日のボリビア戦で日本代表デビュー。「もっと自分に厳しくしていかなきゃ」と受けた刺激は大きかった。海外挑戦も頭にある。「展開が速く、ダイナミックな選手が多い海外の方が自分の良さを出せて成長できるかなと」

目指すは「日本のボランチといえば橋本拳人と言われるように、チームを勝たせるボランチになる」。そのためにはボールを奪う力も、奪った後の展開力や得点に絡むプレーも磨きをさらにかける必要がある。

趣味でお茶をたてることを始めた。朝昼晩と「1日三服」。体にいいし、作法や流れる時間が心地よいとか。1日の始まりは抹茶で「心を整えています」とどこかで聞いたフレーズ。

日本代表の2列目は今、中島翔哉(ポルト)や久保建英(マジョルカ)ら多士済々。その2列目の力を最大限に引き出すには、大迫勇也(ブレーメン)のようなくさびになれるFWと攻守に総合力の高いボランチがいる。後者は長年、長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)が担った役回り。橋本はその資質を十分に備えているように思われる。=敬称略

(武智幸徳)

熱視線をMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

サッカーのコラム

電子版トップスポーツトップ

熱視線 一覧

フォローする
少年時代、お尻の筋肉を鍛えたことで球際の強さを得た

 FC東京のアカデミー(育成組織)では10番をつけたゲームメーカーだった。2012年にトップチームに昇格すると体格(身長182センチ)の良さを買われ、色々なポジションで試された。J2の熊本ではCBが主 …続き (8/31)

首位を走るチームを下支えする「働き盛り」だ

 今季の明治安田生命J1リーグで首位を走るFC東京を下支えしている。DFラインの前で危険なスペースを埋めて防波堤となり、時に激しく相手のキーマンをつぶす。かといって守備に特化した選手ではない。自分でボ …続き (8/31)

天野(中)の持久力の数値はいまもチームで3番と下らない

 生まれは神奈川県三浦市。小学生の頃から横浜Mの下部組織にいたが、直接トップチームに昇格できず、天野純は順大で大学サッカーを経験している。
 Jクラブ育ちの英才に、大学の体力勝負はこたえたのでは? 「い …続き (2018/2/4)

ハイライト・スポーツ

[PR]