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積み立て投資の特性を理解し上手に活用(投信観測所)

2019/8/29 12:00
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投資信託の積み立て投資が現役世代などの資産形成層に広がりをみせている。まとまった資金のない投資家でも、少額からコツコツと投資を続け資産を増やすのに有効な手立てとしてのイメージが浸透し始めているのが背景だ。ただ、積み立て投資の基本は長期間続けることが前提であり、短期的な相場変動に左右されて売買を急ぐと損失を被ったり、積み立て投資には不向きな相場のパターンがあったりする点は知っておきたい。

積み立て投資は同じ商品を複数回に分けて購入していく投資手法で、毎月決まった日に一定額の投信を購入するため「定時定額購入取引」などと呼ばれる。タイミングをずらしながら定期的に購入することにより、高値でたくさん購入してしまうリスクを減らし、安値で購入するチャンスを逃しにくくする。投信のように価格が変動する金融商品を一定の金額で定期的に購入すると、価格が高いときは購入量(口数)を少なく、価格が低いときは多く購入でき、合計投資金額を保有口数で割った平均購入単価を低く抑える効果が期待できる。この投資方法を「ドルコスト平均法」という。

積み立て投資の特性をより深く理解するために、単純な事例を基にその弱点や有効な点を考えてみた。事例は全て、5カ月間、毎月3万円ずつ投信を購入し続けた場合とする。

事例1は積み立て投資で損失が発生するケースだ。パターンAでは、積み立て開始時点と終了時点の基準価格が同じにもかかわらず、15%程度の損失が出ている。仮に一括投資をした場合は損益がゼロになる値動きだが、積み立て投資では高値のXで購入したのが響き、平均購入単価が上がり最終損失につながった。

パターンBは終了時点の基準価格が開始時点よりも値下がりしている。相場の谷のYで多めの口数を購入できたが、積み立ての最終局面で相場が下落したため、時価評価額が合計投資金額よりも少なくなってしまった。

これらの事例から分かるように、5カ月間のような短期では平均購入単価の平準化が進まず、積み立ての終了時に相場が下がると、損失が大きくなってしまうリスクがある。

次に事例2を見てみよう。パターンCとDはどちらも積み立て投資が有効なケースだが、最終的な利益の額に違いが出ている。開始時点と終了時点の基準価格が同じなのにもかかわらず、値下がりが小さいDの方が利益は小さかった。パターンCでは大きく値下がりしたZで多くの口数が買えたため、パターンDよりも平均購入単価が下がったのが奏功した。

この事例からは、値動きが大きい投信ほど下落率も大きくなりやすいため、平均購入単価を低く抑えられる可能性が高まることが分かる。ただし、基準価格が回復して平均購入単価を上回らなければ損失が出る。この場合、投資の時期を分散したうえで、相場が回復するまで待ったことが利益の大きさにつながった。長期ではさらに購入価格の平準化が進み、安定的な利益が期待できるといえる。

積み立て投資は購入のタイミングなどに悩むことなく機械的に続けられるのがメリットだが、いつ売却するかという「出口」の判断は難しい。相場の下落局面で不利を承知で売却しなければならないような事態を避けるには、含み益がでるまで根気よく続けられるような時間的な余裕が必要になる。そのため、積み立て投資を有効活用するには、できるだけ長期の資産計画を立てて臨むのがポイントになりそうだ。

(QUICK資産運用研究所 大沢崇)

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