【ジュネーブ=共同】ジュネーブで開かれているワシントン条約締約国会議は26日の委員会で、絶滅の恐れがあるコツメカワウソの国際取引を原則禁止することを決めた。ペット需要が高まる日本向けの密輸が摘発されるなど規制強化が求められていた。これまでに取引禁止が決まったビロードカワウソと共に、会期末の28日までに全体会合で承認される見通し。
2種のカワウソは東南アジアなどの湿地や河川の近くに生息する。現在は商業目的の場合、輸出国の許可などがあれば持ち込める付属書2に掲載されている。環境破壊による生息地の減少や密猟、インターネットの販売で数が減っているとして、インドやネパールが取引禁止となる付属書1への引き上げを提案した。
26日の委員会では賛成多数で採択された。日本は反対した。
日本ではコツメカワウソに触れることができるカフェや、ペットとみられる動画が関心を集め、違法取引の要因だとの批判がある。環境団体トラフィックによると2015~17年に東南アジアから密輸を図り保護されたカワウソ59匹中、32匹が日本向けで最多だった。
トラフィック日本事務所の浅川陽子さんは「保全に向けた大事な一歩だ。日本人は『かわいい』ともてはやし、不用意にペットとして求める考え方を変える必要がある」と話した。