米KFC、植物由来の「フライドチキン」を試験販売
【ニューヨーク=高橋そら】米ヤム・ブランズ傘下の「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」と代替肉の新興企業ビヨンド・ミートは26日、植物からつくるフライドチキンを米国で初めて提供すると発表した。米ジョージア州アトランタの店舗で27日に限定イベントを開き、商品を試験的に提供する。今後は米国内で提供範囲の拡大も視野に入れる。
提供するのは植物からつくった「ビヨンド・フライド・チキン」。ナゲットはサイドメニュー付きの6個入りで6.49ドル、手羽先は6個入りで6ドル(税別)。好きなソースを選んで付けることができる。KFCの担当者は「植物からつくったとは分からないくらいおいしい」と自信を示した。
ビヨンド・ミートは動物の肉ではなく、植物性たんぱく質をベースとして加工した代替肉を製造する。ベジタリアンや健康志向の若者などに支持されている。ハンバーガー向けのパティ販売などで業績を伸ばし、5月には米ニューヨークのナスダック市場に上場した。