米設備投資が低迷 6月耐久財受注、0.5%減に下方修正

2019/8/27 7:48
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設備投資の指標が悪化している(米カリフォルニア州)=ロイター

設備投資の指標が悪化している(米カリフォルニア州)=ロイター

【ニューヨーク=大島有美子】米国の設備投資の指標が悪化している。米商務省が26日に発表した耐久財受注統計によると、企業の設備投資の先行指標となる「航空機を除く非国防資本財」(コア資本財)の6月の受注額は前年同月比0.5%減に下方修正され、2年4カ月ぶりのマイナスとなった。7月も0.6%増と低調で、米中貿易戦争の激化が企業の投資意欲を冷え込ませつつある。

コア資本財の受注額の前年同月比増減率は4月まではほぼ2%を超える伸び率を保っていたが、5月に0.7%増、6月は0.5%減、7月は0.6%増とここ3カ月で軒並み低迷している。前月の発表時点では6月は0.1%増だったが、今回の発表で下方修正された。17年2月(0.4%減)以来のマイナス圏に沈んだ。7月の受注額(季節調整済み)は前月比では0.4%増だった。

足元の設備投資動向と一致するコア資本財の出荷額にも減速が見て取れる。6月の出荷額は前年同月比1.1%増、7月の出荷額は1.8%増だった。伸び率が1%台の低い伸びにとどまるのも17年4月以来だ。企業が設備機械を発注すれば受注額に算入されるが、その後注文をキャンセルすると出荷額には計上されない。出荷額の低迷は、企業が実際に設備を仕入れていないことを示唆する。

三菱UFJ銀行ニューヨークのクリス・ラプキー氏は「企業は生産に必要な設備をすでに仕入れ済みで、これまでと同様の量の設備を注文しないだろう」とみる。

全体の耐久財受注額(季節調整済み)は7月、前月比2.1%増だった。ただ変動幅の大きい航空機など輸送関連を除くと0.4%減だった。

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