ピエヒ元VW会長死去 20年以上君臨、世界最大手に成長

2019/8/27 6:11
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【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)の社長や監査役会会長を務めたフェルディナント・ピエヒ氏が26日までに死亡した。独メディアが一斉に報じた。82歳だった。ピエヒ氏は「VWの家父」として長く君臨。自動車づくりに強いこだわりを持ち、VWを販売台数世界一の自動車メーカーに押し上げるのに貢献した。

ピエヒ氏はVWの社長・監査役会会長として20年以上にわたって君臨した=ロイター

死因は明らかになっていない。独紙ビルトによると、25日に独南部バイエルン州のレストランで倒れ、病院に搬送された。

ピエヒ氏は1937年にウィーンで生まれた。「ビートル」を開発したフェルディナント・ポルシェ氏の孫で、若い頃から技術者として自動車に親しんだ。VWの大株主一族と気鋭の技術者の2つの顔を持っていた。

独ポルシェでキャリアを始め、VW子会社の独アウディでは社長に就任。直噴ディーゼルエンジンやアルミ製の軽量フレームなどの自動車産業史に残る技術を開発。先進技術に強い高級車メーカーとしてのアウディのブランドを確立した。

93年にVWの社長に就任。2002年には取締役を監督する監査役会の会長に転じた。20年以上にわたってVWの最高実力者として君臨した。技術の細部へのこだわりと強権的な経営手法は、従業員から畏怖され、ディーゼル不正を生んだ企業風土をつくる一因になったとの指摘もある。

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