川崎汽船、6年9カ月ぶり安値 世界貿易に不透明感

2019/8/26 20:00
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26日の東京株式市場で川崎汽船株が一時、前週末比5%(60円)安の1032円まで下がり、約6年9カ月ぶりの安値を付けた。前週末に米中の追加関税の応酬が激化したことで、世界貿易が停滞するとの懸念が強まった。円相場が一時1ドル=105円を上回る水準まで円高が進んだことも嫌気され、機関投資家を中心に売りが膨らんだ。

終値は5%安の1039円。この日は日本郵船商船三井もそれぞれ2%安となった。川崎汽の下落率が大きかったのは、円高による悪影響が大きいためだ。同社は2020年3月期の為替前提を1ドル=109円と設定しており、1円円高が約4億円の減益要因となる。今期の連結経常利益は50億円の見込みで、業績の下振れが不安視された。

市場では「荷動きの減速が始まるのでは」との見方も強まっている。昨年は航路の変更などがあったものの貨物量は減らなかった。足元では北米向けの運賃が緩やかに下落基調だ。米国が昨年積み増した在庫が余剰となり、需要が落ち込むと懸念されている。

もっとも、7~9月期の業績は市況の回復もあり堅調に推移する見込みだ。JPモルガン証券の姫野良太氏は「追加の悪材料がない前提」としたうえで、「株価は当面下落基調が避けられないが、決算に向けて見直し買いが入る可能性がある」との見方を示した。

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