曙ブレーキ、新社長に宮地氏 会長ら3人退任

2019/8/26 19:05
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曙ブレーキ工業は26日、元日本電産常務執行役員の宮地康弘氏(62)が9月27日付で社長兼最高経営責任者(CEO)に就任する人事を発表した。信元久隆会長兼社長(70)ら3人の代表取締役は退任する。曙ブレーキは米国事業の不振から資金繰りが悪化し、事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)を申請している。信元会長らが経営不振の責任を取って辞任し、外部から経営トップを招いて立て直しをはかる。

曙ブレーキ工業の新社長、宮地康弘氏(日本電産常務執行役員)

信元会長のほか、荻野好正副社長と松本和夫副社長が退任する。社長に就任する宮地氏は独自動車部品大手の日本法人出身で、6月末まで日本電産で車載部品を担当していた。9月27日に都内で開かれる曙ブレーキの臨時株主総会で取締役に選任された後に、社長に就任する。

トヨタ自動車やダイハツ工業などの幹部を歴任した栗波孝昌氏が取締役副社長に就任する。トヨタは資金面での支援ではなく「曙ブレーキの生産性改善に向け、ともに取り組んでいきたい」としている。

曙ブレーキに出資する事業再生ファンドのジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)社長の広本裕一氏と、車部品を手掛ける旭テック会長を務めた丹治宏彰氏がそれぞれ社外取締役に就く。

曙ブレーキは主要顧客からの受注を逃し、経営不振に陥った。1月末に事業再生ADRを申請後、複数回の債権者会議を開き、銀行団と再建案などを協議してきた。

7月にはJISから200億円を調達することを発表した。銀行団には借入金の半分に相当する560億円の債権放棄を要請した。

ただ銀行団は債権放棄には慎重な姿勢だ。曙ブレーキは日米欧の6工場を閉鎖・売却する再建案を策定しており、3人の経営陣の総退陣と外部人材の登用で、銀行団の理解を求める。

宮地 康弘氏(みやじ・やすひろ)81年(昭56年)関東学院大工卒、自動車機器(現ボッシュ)入社、09年ボッシュ執行役員、16年専務執行役員。17年日本電産常務執行役員。東京都出身。

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