協会けんぽ、長野県支部の後発薬使用比率は76.6%
全国健康保険協会(協会けんぽ)長野支部は、2018年度のジェネリック医薬品(後発薬)の使用状況をまとめた。支部における後発薬の使用比率(数量ベース)は76.6%で、前の年度に比べて5.1ポイント上昇した。都道府県別にみた使用比率は一つ順位を上げて10位となった。
後発薬の使用状況を年代別にみると、44歳以下は長野支部の平均値を下回っており、特に5~9歳は69.3%にとどまった。県内では18年から、中学生までは医療費の窓口負担の上限を500円とする制度が始まっている。低年齢層で使用率が低いことに関し、同支部は新制度の影響もあるのではないかとみている。
協会けんぽは5種類の指標で47支部を評価し、上位23支部は保険料率を引き下げるインセンティブ制度を導入している。指標の一つに「後発薬の使用割合」があるため、長野支部は後発薬の使用促進に向けた取り組みを進めている。
協会けんぽは中小企業などで働く従業員やその家族が加入している健康保険を運営している。